霜降り和牛好きな人ごめんなさい!
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昨夜、NHKで和牛がらみの話を放送してた(「プライスの謎」ね)ので,
なんとなくみておりました。なんと生源寺センセイがタレントの皆さんとお話などしていらっしゃる。
で、肉食ったタレントのコメントは予想通り。
「やわらかい」「唇で切れる」「外人も食べさせるとおいしいという」
つまり、自分が食べた感想としておいしいとはいわないのである。おいしい、じゃなくて、やわらかい、がほめ言葉なのだ。
デーブ大久保は「これだけ焼いても脂がジュクジュク出てくるんですね」といっていた。
はっきり言え!脂が多くて食えない、まずいと!!!
畜産の世界にいると、和牛万歳というスタンスで、結果ありきで無理矢理に理由作ってねえかそれ、みたいな和牛のおいしさを説明する資料を見ることが多い。
件のNHK番組でも脂肪酸の質に言及している人がいたけれど、おいしさの研究をしてたりすると、和牛を焼いた香りは他の牛とは違う、とかね。それはそのとおりなんですけど。
でもねえ、そんな微細な差がわかる人って消費者の何割?
私もシゴトで官能検査に関わったりしてるけど、日本人は霜降りが好きなんだ、和牛はおいしいんだって、味がわかる(たとえば5味が判別できる)人って全体の何%かわかって言ってる?
すき焼きって(関東風の)、割下で「炊く」料理でしょ、そんなことして肉の味や風味ってわかりにくくなっちゃうんじゃない?(海原雄山先生も肉の味を知らない人間の料理、と切って捨てていたような記憶がある)
焼肉ぅ?網で焼いたら燃えてなくなるでしょ?
しゃぶしゃぶぅ??せっかくの脂捨てちゃうの??
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さて、和牛を貶したいわけではないんです。
とある県で行われた和牛技術者の講習会で、全○×牛登録協会(略して「全×」)の京都本部から来た講師が、「5等級は脂が多くて食べられません。3等級くらいがおいしいです」といっていたそうである。それって黒毛和種だと出来損ないがおいしいってこと?!
もちろん、貶している文脈じゃなくて、黒毛和種の改良はそこまで進んでるんだ、という話でだそうですけど。
黒毛和種のプロ中のプロも、自分が食べておいしい肉質と、生産者につくらせる肉質は違う、というわけ。
黒毛和種の肉って、一般的な消費者はほとんど食べてないし、高くて、まずくて、体に悪いとさえいえる。でも、ほんの一握りの人にだけわかる、とーってもおいしい、まさに芸術的な食材であり、また生産者には富をもたらすんだから黒毛和種は偉大。なにしろ高いんだもんね。
日本人の多くに「霜降り」=「おいしい高級品」って認知されてるんだし。
ほんの一握りの高く買ってくれる人のために、地産地消とか、健康志向とか、食の安全とか、動物愛護とか(黒毛和種の肥育ってちょっと消費者には見せられない)、そういった世の中の流れに背を向けて必死にA5を生産している(させられている?)生産者が日本中にたーくさんいる。顔の見えない消費者が買い支えて今うまく行ってるんだからそれでいいのかもしれないけど、今後もほんとにそれでいいのか?と畜産行政には言いたい。
行政とか団体のやることも、黒毛和種も産地を限定して、小型化するなど希少種(いまだと短角とか無角みたいな位置づけか?)として囲い込む、みたいな戦略なんじゃないかとなんとなく感じるときがあるので、危機感はあるんだと思うけど。でもそれだと県単位で種雄牛つくってがんばってるのは消えちゃう、ってことか?
全国に山のようにある「何とか牛」の多くは有名になれない和牛ブランド。保育園で地元産の「何とか牛」の牛肉を食べさせたくても、和牛の肉じゃあ高くて体に悪いからそれができない。
行政よ、普通の消費者が何を求めているか、真剣に考えてくれえ!
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牛肉のピラミッドにおける黒毛って、クルマにおけるF1やWRCみたいなもんでしょうか。
サーキットやラリーで磨かれた技術って、ナンバーつけて走る市販車の性能に活かされるんだろうしね。
黒毛のA5がないとF1やホル雄(国産若牛っていうんでしたっけ?)の値段なんてつかなそうだもんなー。
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デーブ大久保、黒毛の後で出てきた褐牛を食ったときは「うまい!」といってた。
アスリートは正直だね。